頻尿と排尿日誌
泌尿器科の訴えで最も多いものの一つに頻尿があります。
夜間頻尿と同じく、男性は前立腺肥大症や慢性前立腺炎、女性は過活動膀胱が原因のことが多いです。
しかし、生活習慣、特に飲水量や利尿作用のある飲み物が原因で頻尿になっていることがよくあります。それを明らかにするのに「排尿日誌」が診断に役立ちます。
「排尿日誌」とは排尿量と排尿時間、飲水量などをつける日誌のことです。下記を参照にして排尿日誌をつけてください。
排尿日誌の付け方
3~4日間、24時間、毎回の排尿の時間と量、尿意の有無、尿もれの状況や排尿時の違和感を記録します。
就寝から起床までの間も、尿意で目覚めてトイレに行ったら、その時間、排尿量を記録します。
排尿記録はおおまかな1回排尿量や昼夜の排尿量の配分などがわかればいいので、休日の余裕のある日につけるということでいいのです。
方法:計量カップで1回ごとの排尿量を計ります。
計量カップは100円ショップでも手軽に入手できます。
- 日付を記入します。
- 排尿の度に、時刻を記入します。
- がまんできない尿意あった場合は、その欄に○を記入します。
- 尿量(尿もれではなく、トイレでの排尿)の欄に、排尿の度に排尿量を記入します。
- 前回排尿から今回排尿までに尿もれがあったら、尿もれの欄に〇を記入します。
- 飲み物の量と種類は、食事以外に摂取した水分量を記載します。
- 排尿時に、痛みや出しにくさを感じるような場合は、欄外にメモします。
この様にして排尿日誌をつけていただければ、頻尿の原因が診断できます。
排尿日誌をご持参のうえ、是非、ご来院してください。お待ちしております。