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新型コロナウイルスワクチン 3回目接種

別項でもお知らせした通り、2022年2月中旬から当院でもコロナウイルス3回目が開始されます。今のところ、2回目の接種から8か月経過し、接種券が送付されてきた、当院かかりつけの患者様が対象です。オミクロン株が流行ってきているので、あせっている人もおられますが、基礎疾患(重症の糖尿病や重度の肺疾患あるいは免疫不全)もなく、75歳以下であれば2回の接種で充分な防御免疫は獲得されているはずです。抗体が下がってきているとよく言われますが、その抗体を産生する白血球はちゃんと消えずに存在しているので安心してください。

わかりやすく説明しましょう。コロナワクチンをうつとそのワクチンをコロナだとみなし、身体をパトロールしている細胞(T細胞)が反応、コロナを殺せと抗体産生を請け負う細胞(B細胞)に命令します。B細胞はすぐさま、コロナに対する抗体を産生して、身体をコロナから守ります。その抗体は、コロナウイルスに感染しないと、身体は安全と判断し、どんどん減り続けます。ただT細胞は一度、コロナの攻撃(ワクチンによる偽攻撃ですが)を受けているので、しっかり免疫系統はメモリーされ、コロナの侵入に備えています。ですから抗体が減ったからといって心配無用です。2~3年くらいは、ちゃんと身体はコロナの攻撃に対して、守ってくれているので、数か月遅れたからと言ってコロナは怖くありません(かかることはあります、正しくは重症化することは少ない)。ただ長い期間放っておくと、メモリーする細胞も減るので、これから数年に1回は、コロナワクチンをうつ必要があるかもしれませんね。

なお本当の免疫形態はもっと複雑でいろんな機能をもつ細胞が存在します。次から次へ機能が細分化された細胞が見つかり、僕自身もついていけません。

あと、3回目のワクチン接種後の副反応が怖いとよく聞くので補足しておきます。
副反応には、発熱や腕の腫れ、倦怠感などがありますが、これはワクチン自体がひきおこすものではなく、ワクチンが入ってきたことによって、免疫系統が反応して、起こるものです。もうすでにメモリーされた免疫をもっていれば、反応量も少なく、ひどい副作用は出ないと考えられます。

今回の新型コロナワクチンで副反応が出なかった方は、以前によく似たコロナ風邪ウイルスにかかったことがあって、すでにある程度のメモリー細胞をもっていたため、異常な反応がおこらなかったためだと考えられます。副反応が強く出た方は、初めてコロナ関係のウイルス(ワクチンですが)にさらされて免疫系統が一斉に反応し、副反応が出てしまったのでしょう。ですから、若い人には副反応が出る確率が高く、長年生きている人は、風邪をひく機会も多いため副反応が少ないのです。

以上のことから、ワクチン3回目の接種は。すでにある程度、免疫を獲得している可能性が高いので、副反応は軽いと思われます。ただし、アナフィラキシーショックやアトピー性皮膚炎の悪化など、これに当てはまらない副反応は多数存在しますのでご注意ください。

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